貼るマスクストーリー

コロナでマスクが必需品になった事で、
ご要望が更に増えました。

耳ゴムをなんとかして欲しい! ご希望にお応えしようと試行錯誤の日々が続きました。 耳ゴムを無くすことができれば耳が楽になるのでは?
顔にマスクを貼る事ができれば、耳ゴムは必要ありません。
しかし、顔に貼るとなると、
顔のかぶれや、耐久性、粘着力が気になります。
シリコン、両面テープなど、いろんな粘着剤を試しまたが、
粘着力が強すぎたり、弱すぎたり、どうもうまく行きません。

そこで思い切って、日本の有力な医療用テープメーカーさんに
連絡を取ってみました。
最初は、冷たい反応でした……

ロットの問題、加工精度、粘着強度の問題など、
いろいろな難問が出て来て
一向に話が進みませんでした。

何度も何度もお願いし、相談しているうちに、
遂にメーカーさんも協力的になり、
ある特殊なテープ加工会社さんを紹介して頂きました。

それで開発されたのが、貼るマスクです。

そして、不織布からテープが
剥がれてしまわないよう、
不織布側には
粘着力の強い特殊テープ
を、
肌側には人体に優しい安全性の高いテープを採用しました。

シール部分の写真

テープを剥がしやすくするため
はくり紙にスリットを入れるなど、細かい点にも気を配りました。
特許庁への商標登録、実用新案登録などの手続きも完了しました。

スリット入り
最初の構想から約1年が経過していました。

ようやく完成し、ネット販売を開始したところ、
その日から、いきなり売れ始めました。
そして1週間後には

羽鳥慎一モーニングショーから取材のオファー

その瞬間から貼るマスクが爆発的に売れ始めたのです。

NHKのあさイチで”貼るマスク”が紹介されました

番組中からご注文が更に殺到し、あっという間に在庫がゼロになり、
ついに製造が追いつかなくなりました。

私共の想定をはるかに超えるお客様が、
マスク装着時の耳の痛みに悩んでおられたのです。

そして毎日来る反響の声

その中でも特に心に響いたのは、
小耳症(しょうじしょう)という生まれつき耳が小さくて、
耳ゴムが装着できないという障害を持たれた方から、
マスクを着用することが出来たというお喜びの声でした。
”ずっとこのマスクを販売してください”という
感謝のお言葉を頂き、このマスクを開発して
本当に良かったと思いました。
またある日は、弊社の貼るマスクが
テレビで紹介されたのを近所の奥様がご覧になり、
朝の社員の出勤時間にあわせて、
会社の前で待っておられたという事がありました。

ご主人が仕事でマスクを装着しないと
いけないのだけれど、耳が荒れてしょうがない。
貼るマスクを是非分けて欲しいとおっしゃって頂きました。
通常はネット販売しかしていないのですが、
ご近所様なのでもちろん差し上げました。
後日、感想をお伺いしたところ、
耳が楽になったと、とても喜んで頂いておりました。

貼るマスクをもっと世の中に
普及させなければならない。
日本中の、いや世界中の
”マスクのゴムで耳が痛い”という
お悩みを解決したいと、
強く心に誓った瞬間でした。

初期タイプの貼るマスクを開発後、
お客様のご意見をお伺いし、
どんどん研究を重ねていきました。

今まで耳が痛くなるからマスクを装着したくないという方
も多かったはずですが、これで少しでも
マスク装着への抵抗感を減らし、装着率がアップすれば、
コロナ予防につながり、社会全体にも
お役に立てるのではないかと考えております。

弊社はマスク製造業者として、マスクを装着される方の耳を楽にするのが責務だと考えております。
今後も”貼るマスクで世界中の方の耳を楽にする”をモットーに開発にチャレンジして参りたいと思います。

ワークアップ株式会社
代表取締役 遠藤周一